思いっきり変えたいと要望したら、本当に変わりました。元々はどうだったかな？と、この家に数十年も住んできた私が、思い出すのに時間がかかるくらいです。

業者もプランも、スンナリと決まった訳ではありません。いろんなリフォーム会社へ足を運びました。産業体育館で催されたリフォームフェアへも行きました。なかなか、これだ！というプランがでてこなくて考えあぐねていたところへ、知人が教えてくれました。

「設計事務所も選択肢の一つだと思うよ」と。
「できればそうしたいけど、工事費以外に設計料がかかると、予算が・・・」
「もちろん設計料はかかるけど、代わりに工事費がドンと下がるとしたら？」

こんな発想もあるんだと、ちょっと驚きました。プランの斬新さもそうですが、契約の仕方も。専門業者と直に契約したので、設計事務所に費用を支払ったとしても、それと同じくらいか、あるいはそれ以上に工事費が下がったと思います。

しかも、私たちの代理人として、設計事務所が工事を検査し、日々のメーリングリストで監理報告書を届けてくださいました。施工に不備があれば手直しを指示し、手直しが完了したことまで確認して報告してくださったので、とても安心でした。

両親の部屋は、家の中で一番日当たりの良い畳ルームに移動しました。これまで日当たりの悪い部屋だったので、ずっと気になっていたのですが、私たちには思いつかない発想で解決してくださいました。

そして、数十年前に建てた家の面影も残してくださいました。それにしても、この奥にWICをつくるとは。日当たりの悪いデッドスペースが生かされました。